地鎮祭について

2012年12月18日


 家を建築する時には幾つかの祭りの儀式があります。工事着工の前に地鎮祭を行い、骨組みを組み始める時に上棟祭、家が完成した暁に竣工祭を執り行うのが一般的です。しかし最近ハウスメーカー等は省略してしまう事も珍しくなくなりました。しかし在来工法で建築する場合は、まだ殆ど行われているようです。

 地鎮祭とは正式には『とこしずめのまつり』と読み、建物の新築、各種土木工事の起工に際して、その敷地の守護神を祀って神こころを和め、土地が平安堅固であるよう祈ると同時に施主を始め、工事に携わる人々の無事安全を祈願するお祭りです。その歴史は古く西暦690年にはこの祭りの記録があります。他の国、他の宗教においても大地への畏敬の念から、人工的に手を加え、その上に住居を建てる場合、その土地の神の加護を祈ってきました。

 専門業者に依頼する事も出来ますが、施工業者が手配する方が費用的にも安価にすみます。神職に祭祀料は3万~5万円位、御供えする神饌は米・塩・水・神酒・海の幸・山の幸等1万~2万円位、あとは施工業者に竹・砂・縄・テント等で数万円の御礼で良いと思います。迷信に惑わされず、時流に流されず、心豊かになる為にも、地鎮祭は大切な人生の祭りの一つです。