上棟祭について

2013年1月10日


 上棟式・棟上げ・建前・建舞ともいわれ、土台・柱・梁・と組み上げられ、最後に一番上の棟を組み終え基本構造が完成した段階で行う儀式で、これまでの工事の無事とこれからの工事の安全を願って行われるものです。昔は屋根の上に祭壇を設けて男子だけで儀式を行っていたようですが、最近は1階で行われる事が多くなりました。

  儀式を神職にお願いする場合は、一連の儀式の中に曳網の儀・つち打ちの儀・散餅銭の儀や鳶職による木遣りの奉納等上棟式特有の儀礼も行います。祭壇の飾り付けは中央に魔よけの為の幣串を飾り、表に祭神4命と氏神様を書き、裏に建築主・設計者・施行者が書かれたお守りの為の棟札を置きます。米・塩・水・神酒・海の幸・山の幸もお供えしお祝のお酒等も並べます。神職による修ばつの儀から始まり、手締めまでの流れで上棟祭が行われ、終了後幣串と棟札は棟木の下に取り付けます。

 略式で行った場合の費用は神職に3~5万祭壇に2~3万参列者にお弁当を持たせる場合は3~5千円職方に御祝儀を出す場合は5千~2万円位。考え方は建て主が施行者に対して労いと感謝の気持ちで行う事が多いようです。骨組みだけしかない状態ですが、木つちの音や鳶職の木遣り掛け声、良いもんですよ。