住宅の基礎について

大きなお金をかけて作る家を載せる基礎ですが、目に見える部分のコンクリートの事ばかり気にしていませんか。大事な要素はもうひとつ、「土」つまり地盤です。いくら立派な基礎を作っても、軟らかい地盤の上では基礎全体が家の重さで傾いたり、折れてしまう事があるのです。「不同沈下」と言われるもので、基礎を壊してみるとよくある事です。先ず家を建てる敷地の地盤を調べる事からはじめます。スウエーデン式サウンディグ試験という比較的簡単で費用も安い方法があります。

その試験結果に基づいて、杭を打つ・地盤改良をする・ベタ基礎にする等を決めていけば良いのです。決して感や思い入れ等で決めない事です。ビル等大きな建物を建てる時は、地下の岩盤と言われる支持層まで杭を何本も入れます。住宅の場合はそこまでの必要はありませんが、スウエーデン式サウンディグ試験で、出た方法を検討する事が大事だと思います。後は地業(石を細かく砕いた物を突き固める)をしっかり行い、正規に鉄筋を組み、規定された強度のコンクリート(決して現場で水などを混ぜて流し易くしない)を打設すれば良いのです。冬の寒い時期はコンクリートの水分が凍結しないように、シートで被う等の養生が必要です。