耐震補強の見本

災いは忘れた頃にやってくる。地震の恐ろしさは解っているはずなのですが、無料若しくは補助のある耐震診断を受けて、結果が悪くあの時は何かしらの対策をしなければいけないと思っていたのですが、まだ何もしていないのが現状でしょう。人によっては行政の対応のまずさを批判していたりします。

しかし自分の家は自分で守るもので、自分の体と一緒です。今まで何もなかったから大丈夫とか、何れ建て替えるからその時に地震に強い家にすればいいとか、自分の都合のいいようにごまかしていませんか。昭和56年以前に建てられた家の殆どに対策が必要です。耐震補強のポイントは大きく3つ、柱が土台から抜けないようにすること。壁を強くすること。全体のバランスを良くすることです。

色々な工法が宣伝されていますが、どれかに片寄った工法に惑わされないことです。本来の耐震補強は、一日や二日で床下や天井裏に変な金物を取り付けて終わるようなものではありません。この年代に建てられた家は、良い材料で作られたものが多いので、費用も工期もそれなりに掛りますが、耐震補強をして後世に残したいと思います。

建て替える必要はありません。市内に手掛けた家がたくさんあります。