省エネ住宅

 東北大震災の原発崩壊のよる電力不足で、今年の夏はなるべく電気を使わない生活の方法が取りざたされています。こまめに照明を消したり、待機電力を減らしたり、エアコンの設定温度を上げたりして生活をしています。

 また直射日光を少しでも和らげる様に、よしずやすだれを掛けている家も多く、庭木や路地に水を撒いたりするだけでも温度が下がるようです。

 私は家作りの観点から省エネを考えた時、夏の強い日差しで屋根材と外壁材が暖かくなるのは仕方ないと思っています。しかしその温かさは天井裏と壁で止めなくてはなりません。部屋内の壁や天井まで暖まってしまうと、石膏ボードが使われている関係で、なかなか冷めません。暖まった熱が遠赤外線となって石膏ボードからジワジワ放射され続くのです。天井裏と壁の中に性能のよい断熱材をしっかりと入れる事が省エネになるのです。

 国には省エネルギー法があり、省エネルギー基準があります。鎌倉の在来木造住宅の場合は、天井に4以上・壁に2,2以上の熱抵抗値のある断熱をするように決まっています。セルロース断熱なら壁に10㎝、天井に20㎝吹き込めば十分クリアーします。改装工事でも対応出来ます。