本物の木の味わい

2013年4月16日

同じ住宅でも、ハウスメーカーやプレハブ会社が作る家と在来工法で作られた家とはまるで違います。どちらも『木』が使われていますが、前者は小さな木片を化学ノリで固めた材木を使い、気候の変化や圧力で絶対剥がれないと保証されたものでは有りません。

昔ながらの工法で建てられた家は、『木』の特性を生かし使われています。例えば土台には、湿気や水に強いヒバが使われ、特に風呂場やトイレ・勝手には『栗』が使われたりします。柱は杉やヒノキ・ケヤキ等が使われ、色合いや文様を考え使い分けをします。また『木』には“節”がありますが、間取りを見ながら壁の中で“節”が見えなくなる方に持って行きます。和室は柱が露出しますので特に気を使い木肌の美しいヒノキや杉を使います。床柱や床框にも趣のあるものを使います。梁は粘り強い松が使われ、自然に育って曲がっている物をそのまま使ったりします。出来上がってしまうと見えない部分も多いのですが、それらの木材の建築的な寿命はとても長く、短い物でも数百年、ヒノキに至っては千年以上と言われています。

法隆寺の建立は今から千四百年前の日本最古の木造建築です。国産の木材で温かみのある家で暮らす事を考えてみませんか。