窓ガラスについて

一般的に使われている窓ガラスは、3〜4㎜のフロート板ガラスです。1,600度の温度に溶かされた「錫」の上に水飴状になった溶融ガラスを流し込みます。錫に比べて軽いガラスは浮かびながら形成されていきます。錫の表面張力により、完全に近い平面度が保たれるので、浮いているガラスの表面も平面度の高いガラスが出来ます。具体的にいえば、ガラス越しに物を見たとき歪むこと無く、触らなければガラス自体を感じないほど透きとおっています。

私の家づくりでは、太陽から注がれるエネルギーを明るさと熱に分けて、明るさだけを家の中に取り入れ、熱エネルギーの殆どは跳ね返すLow−Eガラスや断熱性を考え、空気層にガスを入れた製品・空気層を真空にした製品を取り入れています。また防犯の面から、焼き切りや大ハンマーで叩いても簡単には割れない、防犯合せガラス等も使っています。

今迄で一番の製品は、防犯合せ90mm・スペーシア・Low−Eタイプ・ペアという最高性能のガラスを尾州の檜で作った木製建具に使用し、縁側のガラス戸に納めました。木製サッシには無い上品な仕上がりになりました。ガラス一つで、冬は暖かく、夏は涼しく、そして安全に暮らす事が出来るのです。