天井について

家を創るときの楽しみは、それぞれの部屋を和室にするか洋室にするかという事も一つの楽しみです。寝室はベッドの方が楽だし、畳の部屋は落ち着くからいいとか色々考えます。

和室・洋室問わずワンランク上の部屋は天井が違います。ビニールクロスの天井に慣れてしまった方には気の毒ですが、一軒の家の部屋の天井が全て違うように作られた家もあります。純和風のお屋敷に限らず、洋館と言われるような立派な館でも、板の種類・柄・並べ方、それに格子の組み方に違いを見せ、板一枚一枚に動物や植物の絵を描いたりした物もあります。漆喰仕上げや和紙・布クロス等で仕上げている場合もあります。

有名なお寺や神社でなくても少し前までは普通の住宅でも施工されていました。よく廊下の戸袋の鏡板に絵が描かれているのを見た事がある方もいると思います。価格を安く抑えるために飾りや余裕・心の豊かさまで削ってしまった住宅、雨風が防げれば家と捉えるにはかなり寂しいものがあります。

子供の頃天井の板の節の数を数えながら寝た事思い出します。家創りには大きなお金がかかりますが、コストを抑えるために省略してしまったものが沢山あります。暮らしていて幸せな気持ちになれる家を手に入れてください。